僕には父が4人います。

評価:
伊坂 幸太郎
新潮社
¥ 1,680
(2010-03)
コメント:読み終わり爽快。久々に伊坂さんらしくて面白かった!

読み終わった爽快感が「重力ピエロ」のときのようだった。

父親が4人。
本当に血のつながりがあるのは誰かわからないけれど、
4人の父と、母と暮らす高校生が主人公。

居酒屋経営のイケメン葵、大学の講師悟、中学の教師勲、ギャンブル好きでふらふらしてる鷹。
どの父親も息子思いで何があっても息子の危機から救ってやる。
4人そろって救うところが、現実にありえないような方法で、ありそうで
おもしろい。

手旗信号を使ったところが特におもしろかった。

それにしても、伊坂さんの描く家族愛は、ユーモアがあって、そんなこと現実には
起こらないだろうというぐらいの偶然がおきて、読み終わったあと心がほっくりするけど
涙が出るわけでなく、さわやかで、気持ちいい。

泣かせる小説ではないのに家族愛がうまく描かれているところが彼らしくて好き。

普通なら4人の男と付き合っていたというだけでもどろどろとしそうなのに、
うまく4人と結婚して一緒に暮らしている家族というのもおもしろいし、
素敵だと思う。

こんな父親たちなら自分にも欲しいと思えた。

最近の作品を読んでいて、初期のほうがおもしろかったなあと思っていたけれど、
これは初期の作品と同じ面白さがあった。

 

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